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2026.05.07

東京でも注意したいSFTS|犬猫のマダニ予防は“人を守る”ためにも重要です

暖かくなってくるこの時期、犬のお散歩や猫の外出が増える一方で、動物病院では「ノミ・マダニ予防」の相談が増えてきます。

その中でも、近年特に注意が必要とされているのが、
**SFTS(重症熱性血小板減少症候群)**です。

「SFTSって西日本の病気じゃないの?」
「東京では関係ないのでは?」

そう思われる方も多いかもしれません。

しかし実際には、近年は関東でも報告がみられており、東京都でも注意喚起が行われています。

さらに重要なのは、SFTSは犬猫だけでなく、人にも感染し、重症化すると命に関わることがある感染症だという点です。

今回は、江戸川区西葛西 の動物病院として、
「なぜ今、マダニ予防が重要なのか」
「東京でも本当に注意が必要なのか」
について、できるだけわかりやすく解説します。


SFTSとは?

SFTS(重症熱性血小板減少症候群)は、
SFTSウイルスによって起こる感染症で、主にマダニを介して感染します。

正式名称は、

Severe Fever with Thrombocytopenia Syndrome

で、日本語では

重症熱性血小板減少症候群

と呼ばれています。

2011年に中国で報告され、日本では2013年に初めて患者が確認されました。

その後、国内でも報告数が増加しており、現在では西日本を中心に、全国各地で報告されています。


SFTSの何が怖いのか?

SFTSが問題となる理由は、

  • 人にも感染する
  • 重症化することがある
  • 致死率が高い
  • 犬猫から人へ感染した報告もある

という点です。

厚生労働省などでも注意喚起されていますが、SFTSの致死率は約10〜30%程度とされており、非常に重い感染症です。

特に高齢者では重症化しやすいとされています。


犬猫にも感染します

SFTSは人だけの病気ではありません。

犬や猫も感染します。

犬の症状

犬では、

  • 発熱
  • 元気消失
  • 食欲低下
  • 嘔吐
  • 下痢

などがみられることがあります。

比較的軽症で済むケースもありますが、重症化する場合もあります。


猫は特に注意

猫はSFTSで重症化しやすいとされており、

  • 高熱
  • 黄疸
  • 呼吸状態悪化
  • 強い元気消失

などを示すことがあります。

また、猫から人への感染事例も報告されており、獣医療従事者でも感染例があります。

そのため、現在では「人獣共通感染症(ズーノーシス)」として非常に重要視されています。


東京でも関係あるの?

ここは、多くの飼い主さんが誤解しやすいポイントです。

確かにSFTS患者は西日本で多く報告されています。

しかし近年は、関東でも報告地域が拡大しています。

2026年の報道でも、東京都を含む関東地域で患者報告があることが紹介されています。

つまり、

「東京だから安全」

とは言えない時代になっています。


マダニはどこにいる?

「山に行かないから大丈夫」と思われることもあります。

しかしマダニは、

  • 公園
  • 河川敷
  • 草むら
  • ドッグラン
  • 空き地
  • 住宅街の植え込み

などにも生息しています。

最近では、

「住宅街の茂みにもマダニがいる」

という内容のニュースも報じられています。

葛西臨海公園 や河川敷周辺など、自然が多い場所では特に注意が必要です。


なぜ今の時期に注意が必要?

マダニは春〜秋に活動が活発になります。

特に、

  • 4月
  • 5月
  • 6月

は活動性が上がり始める時期です。

さらにGW後は、

  • アウトドア
  • キャンプ
  • 公園遊び
  • ドッグラン

などが増えるため、マダニ exposure が増えやすくなります。

2026年春も、SFTSや日本紅斑熱について注意喚起するニュースが複数報じられています。


人への感染は「マダニ」だけではありません

ここが非常に重要です。

SFTSは、感染した犬猫から人へ感染することがあります。

特に、

  • 血液
  • 唾液
  • 体液
  • 排泄物

などを介した感染が問題視されています。

つまり、

「犬猫を守ること=家族を守ること」

でもあります。

これは、近年の「ワンヘルス(One Health)」という考え方にもつながります。

人の健康、動物の健康、環境の健康は、すべてつながっているという考え方です。


SFTSを予防するために大切なこと

① ノミ・マダニ予防を継続する

最も重要です。

現在は、

  • 飲み薬
  • スポットタイプ
  • 長期間作用型

など、さまざまな予防薬があります。

「夏だけ」ではなく、近年は通年予防をおすすめするケースも増えています。


② 草むらに入った後はチェック

散歩後は、

  • 顔周り
  • 指の間
  • 首元
  • わき

などを確認しましょう。


③ マダニを無理に取らない

無理に引っ張ると、

  • 口器が残る
  • マダニの内容物が押し込まれる

などのリスクがあります。

見つけた場合は、動物病院で処置を受けることをおすすめします。


④ 猫の外出にも注意

外に出る猫は、マダニ exposure が大きく増えます。

特にSFTSは猫で重症化しやすいため、予防の重要性は非常に高いです。


「うちは室内飼育だから大丈夫?」

完全室内飼育でも、絶対にゼロとは言い切れません。

マダニは、

  • 人の衣服
  • 荷物

などについて持ち込まれる可能性があります。

もちろんリスクは外飼育より低いですが、完全に無関係とは言えません。


動物病院として感じること

以前は、

「ノミ・マダニ予防=犬猫のため」

というイメージが強かったと思います。

しかし現在は、

「ご家族を守るための予防」

という意味合いも非常に大きくなっています。

SFTSのような人獣共通感染症は、今後さらに重要視されていく可能性があります。

東京都でも感染症対策やワンヘルスの重要性が議論されており、人と動物の健康を一体として考える流れは今後ますます強くなると思われます。


当院でのマダニ予防について

西葛西 の 葛西中央どうぶつクリニック では、

  • ライフスタイル
  • 散歩コース
  • 外出頻度
  • 猫の飼育環境
  • 他の動物との接触

などを踏まえながら、適切なノミ・マダニ予防をご提案しています。

「うちの子は予防した方がいい?」
「室内飼いだけど必要?」
「どのタイプの薬が合う?」

など、お気軽にご相談ください。


まとめ|マダニ予防は“人を守る”ためにも大切です

SFTSは、

  • 犬猫にも感染し
  • 人にも感染し
  • 重症化すると命に関わる

感染症です。

そして現在は、

「西日本だけの病気」

ではなくなりつつあります。

春〜初夏はマダニの活動が活発になる季節です。

大切な犬猫を守るため、そして一緒に暮らすご家族を守るためにも、今一度ノミ・マダニ予防を見直してみましょう。


参考リンク

  • 厚生労働省 SFTSについて
  • 東京都感染症情報センター
  • 国立感染症研究所
  • 日本獣医師会

関連ニュース

  • 「東京などでも患者報告、住宅街の茂みにも…SFTSとは」
  • 「マダニ媒介感染症の患者相次ぐ」
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